【上映作品紹介】トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ

トムソーヤ、ハックルベリーフィン。言わずと知れたマークトウェイン著作のアメリカ文学の代表作。自然豊かな村でトムとハックが海賊ごっこをやったりして遊び楽しい日々を送っていたが、ある時殺人現場を目撃して事件にまきこまれるといった内容の話、、だったはずだ。すいません、私も実はちゃんと読んだことはありません。

おっといかんいかん、刺激的な題名だったので思わず題名だけで文字数を稼いでしまった。そろそろトムとハックの名前が題名に用いられている本映画の紹介に移らせてもらおう。ズバリ!今回紹介するこの映画の見所は2つ。

 

(1)少年ツバキ(新人)の圧倒的存在感

とにかく明確すぎるほど、ダメダメな男たちに対し力強さを感じられる女性陣が登場する本作。

その中でも少年ツバキ(新人)はほとんどしゃべらない癖に主役級のインパクトを私に残してくる訳ですよ、これが。

何でしょう。触れると大変なことになるけれど、その危険を押して触れてみたい魅力と危うさが全身がたちのぼっている感じ。一挙手一投足「次は何やるの?」と目で追ってしまう魅力があるのである。

 

(2)立木康平さん(ガール椿)の計算されつくしたギャップ

バンドのボーカルとして出演している立木康平さんが見せる演奏シーンは、なんというか単純にかっこうよかった。近年、私の中でかっこいいのデフレ現象が起こっている気がするが、これは素直に凄くかっこいい!

立木さんは劇中は星野源さんのような優しい雰囲気を醸し出しているのだが、最後のシーンでは内に秘めた凶暴さが全面に出ており、かっこいいと思うとともに嫉妬してしまった。

それにしてもこの人凄く演技いいなーと思った、他の作品にも出演することになればぜひ見たいな。

 

と、出演者についてばかりのレビューになってしまったが、物語も十二分に楽しめた。謎の女が2人でてくる複雑な話に、随所に盛り込まれる紙芝居など、それこそ見所は多い。

人によって印象に残る部分が大きく変わってくる作品だと思うので、ぜひ皆さんにとっての見所を見つけて、楽しんでいただきたい作品だ。

ライタープロフィール

Shogo Hotta
Shogo Hotta
和歌山生まれ、大阪育ち→20年の時を経て再び和歌山へ
やや急ぎ気味の結論ですが、和歌山への縁をもはや疑いの余地もなく感じてます。
音楽、お酒、読書(近頃はSFばかり)をたしなみます。