自主制作映画コンペティション結果発表

Kisssh-Kissssssh映画祭自主制作映画コンペティション結果を発表いたします。
なお、このコンペティションの受賞作品の決定は観客の投票によって行われました。
グランプリには賞金として3万円、賞品として加太で採れた新鮮な魚介類が贈られます。

※賞金および賞品はございませんが準グランプリ、準々グランプリの発表しております。今後の映画祭の催しにもしかしたら関係があるかも!?

受賞作品

グランプリ

作品名『桜トイレ』
監督:赤羽健太郎

【感想】

 

 

「やわらかい感じでよかったです。観ていて思わずほっこり温かくなりました」アンケート 和歌山市在住男性より

 

「出てくる人達の出会い方がトイレっていうのがなんだか可愛らしくて好きです。本来トイレって用を足す場所でもし現実にそういう落書きがあれば返信私もしちゃいますね」 アンケート 和歌山市在住女性より

 

「これぞ、革命的トイレムービー。まさかトイレが題材になるとは…映画の底力を感じます。本来、顔知らぬ人と出会い交流し、言葉を交わすことは『奇跡』であるはず。それがSNSの普及によりその『奇跡』は様相を変え、我々が自ら互いを閉じ込める檻に変化を遂げる。そんな”クソ”みたいな社会に対して、今作品は真っ向から向き合っている気がしました。単なるトイレに人が集まって行く過程は見知らぬ人との出会いの『奇跡』の再構築に他なりません。」 実行委員会大下より

準グランプリ

作品名『八浪二郎』
監督:小野篤史

【感想】

 

 

「要所要所に小野監督の空気感が出ていて笑ってしまいました。さらなる小野ワールド全開の次回作に期待しております」ーアンケート 大阪市在住の男性より

 

「タイトルを見て、医学部で多浪した友人が『人は二浪ぐらいして初めて一人前なんだぜ』と狂気じみた目で呟いていたのを思い出します。多浪という焦燥感と絶望感フルスロットルの期間をゆるい空気感で描くことにより最高のユーモアを構築されていました。特にエロビデオ屋で身分証明書がなく、レンタル出来ず、『あ~死にてえ、死にてえ~』とぼやきながら帰って行く様子は男なら落涙不可避の名シーン。あとみんなアンケートで半ケツのこと書き過ぎ笑」実行委員会大下より

準々グランプリ

作品名『溺れるボレロ』
監督:奥田裕介

【感想】

 

 

「人物描写が素晴らしいです。シチュエーションと脚本がとてもよくそうさせていました」アンケートより

 

「セリフ回しや脚本がうま過ぎて終始笑っていました。『器用だな~ずるいな~器用だな~』ともずっと心の中で囁いていました。あと個人的には主演の富岡さんが今回の映画祭の中で最優秀女優賞です。畜生緊張して話しかけられなかったぜ。それにしても今作がここ加太と一番親和性が高かった気がします。」実行委員会大下より

 

総評

 

総評ってなんて偉そうな言葉なんでしょうか。

 

そのうえ、映画一本も撮った事ないし、上映機材も大して使えない僕が監督の皆さまが心血注いで作った作品を評価するなんて傲慢おこがましいこと他なりません。

 

…とエクスキューズしつつ書いちゃうんですけどね。

 

なんか色々甘く見ていました。第一回目ぺーぺーの映画祭に75作品も来ると思っていませんでしたし、こんなに面白い作品が多く来るなんて微塵も思っていませんでした。なんていうかどの作品も作り手の皆さまの”体温”のようなものを感じました。膝枕してもらいたいぐらいです。

 

監督の皆さまとの出会いは常に未知との遭遇であり、自分の映画観が拡張しっぱなしです。予定調和ぶっ壊しまくり!!!こんだけカメラや編集ソフトがお利口さんになると『誰でも映画監督』になってしまいかねない昨今ですが、それらを軽々と飛び越え、世の中へ風穴をあける映画と出会えたらいいなと思いました。

 

最後に応募して頂いた監督の皆さま本当にありがとうございました。至らないところが多々ありますが、参加された監督の皆さまが躍進し、最高に楽しめるような映画祭になるように精進致します。
(実行委員:大下)