きしゅ~きしゅ~的きまぐれ映画放談 6/7

和歌山の大学を卒業し、就職を機に都内に上京したしがないボンクラ映画野郎が最近の映画に関して徒然と語っていきます。
ちなみに自主制作映画ですが絶賛審査中です。でも、新作映画は観たい、そんなエブリデイ。

 

ゼロの未来

 

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相変わらずテリー・ギリアム節だったね。

いやあでもさ~「未来世紀ブラジル」観たいな映画観たいなと思っていたら本当にそれっぽくて逆に若干興ざめ。

秋葉原に倣ったレトロフューチャー描写は近未来描写というよりはむしろあり得たかもしれないもう一つの現実、パラレルワールド感が強い。

神がいなくなった世界である種の神や意義を見出そうとしてシコシコゲームみたいな仕事していたけど、俺は我が国の活きの良い社畜を思い出したよ。あの、理不尽感、際限がない感とかね。

ラストショットは無力感を徹底的に叩き込ませ、現実にボールを打ち返す様で、悪趣味極まりない。

 

百日紅

 

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アニメーションでお栄のようなアンニュイな雰囲気を持つ女性を完璧に描けていたのはかなりエポックなことだと思う。

浮世絵の内側と外側、頻繁に曖昧に。その映画の中での現実と虚構の往来がたまらなく心地良い。現代でもそうだよね。いつだって人は二次元と三次元を行き来しがち。

ただ、構成は予想に反して一本のストーリーがあるのではなく30分程度の短編がいくつかあるものだった。これがちょっと拍子抜けで、物足りなさが。なんなら毎週放映する12話ぐらいのアニメで観てみたい!

 

国際市場で逢いましょう

 

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「ALWAYS」の懐古性と「フォレスト・ガンプ」の数奇な運命性を掛け合わして、そこに韓国独特のイデオロギーというか愛国性をぶちこんだ映画。

金かかって丁寧に作られていいんだけど愛国心むき出しのところがどうも違和感が。

ただ、単なる懐古じゃなくて「こんな経験孫の代に味わせてはならない」という強い戒めを持っていたのはいいよね。

あと、一人の男が幼いながらに父性を帯び、その父性に向き合いその呪いから解き放たれていく話でもある。

 

グッド・ストライプス

 

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妊娠という「偶然」から、夫婦という「必然」の繋がりを紡ぐまでの軌跡を丁寧に描いた作品でした。

中島歩さん、菊池亜希子さん主演二人の社会適応能力が低めのボソボソとした会話がたまらなく好きです。

あと後半、我らの和歌山の底なしに綺麗な海や車窓から見える哀愁漂う街並みや、適度な山の中感などが作品の雰囲気と馴染んでいましたね。

とりあえずテン年代の結婚映画の金字塔になるかと思います。

ライタープロフィール

Naoto Oshita
Naoto Oshita
自意識がスパークしているしがない会社員です。