きしゅ~きしゅ~的きまぐれ映画放談 7/5「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「青空娘」

マッドマックス 怒りのデス・ロード

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映画、いや人類そのもの可能性の拡張に立ち会えた感覚。観終わった後、胸で十字を何回も切っていた。

最初から最後までクライマックス、「マジこんなのどうやって撮影したんだよ」というアクションの釣瓶撃ちにクラクラ。明らかに人間の脳の処理能力を超えたものが転がりおちている。もはや、「人類よ、脳をこのレベルまでアップデートせよ」と宣告されているよう。映画史の更新は勿論のこと人類の進化を促している。

ストーリーがないのでは、ない。極限までそぎ落とされて、無駄なものはないのだ。物語の構造は神話的で、逃走と追跡、エネルギー問題、暴力と狂気、フェミニズム等の語るべき要素がしこたま含まれている。

また、登場するキャラクターも皆抱きしめたくなるくらい愛らしい。今回のマックスはカリスマ性バリバリというよりは受動的に面倒事に巻き込まれるが、仁義は通す漢な奴。あとニュークスね。その、純粋さ。「インモータン・ジョーと目が合ったやったやった」のくだりは完全にロックファンじゃねえか。でもその無垢さを利用され、狂ったシステムに搾取される姿が切ない。インモータン・ジョーに関しては言うまでもねえよ。最狂過ぎだろ、アンタは悪のカリスマだわ。

さっきから仰々しい言葉出てきてないけど、今作に対して語る上で日本語そのものが追いついてない。とにかくヤバい作品をリアルタイムに劇場で観れてこの時代に生まれたことに感謝しかしていない。

青空娘

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若尾文子映画祭 青春で「青空娘」観てきたワケだけど、あれだ、鑑賞後のこの感情は、恋だ。あの麗しさに心奪われましたわ。ビビッドない色の長いスカートとポニーテール。男勝りにピンポンしたり、弟と喧嘩する快活な姿にドキッとしてしまう。

作品自体に関していうと早いセリフ回しと、ただのシンデレラストーリーに終わらないツイストを利かせてラストに多幸感を覚える。

あゝ、時間よ、あの時代に戻れ!

ライタープロフィール

Naoto Oshita
Naoto Oshita
自意識がスパークしているしがない会社員です。