アーリーサマー

9月17日

earlyssummer © UNDERDOG FILMS

■作品紹介
あの子は今、何をしているのだろう…
本当、そればかりが日常を支配してくるよ。
きっと彼女は僕より一枚上手だから、そんな片想いを
絶妙な距離感で遊んでいるんだ。
でも遊んでいるとするならば、幸福かもしれない。
悲しいのは、彼女は僕に無関心であるのかもしれないということだ。

■スタッフのコメント

 

「こんなに情けないのなら、いっそのこと消えてしまいたい」

 

これは、きしゅーきしゅー的青春映画セレクションの個人的な裏テーマであり、この映画に捧げたい言葉だ。行き場のない想いが彷徨い、感情の空回り、「こんなはずじゃなかったのに」と静かに咆哮することはないか?

今作はそういう人間の情けなさや業をそっと肯定してくれる。あらすじとしては、何かに挫折した男が田舎に戻り、自分の欠落したものを取り戻そうとあがく話だ。

かつて、僕も今作の主人公みたいに、人に対して大人気ないというか、気持ち悪い振る舞いをしてしまった。そんな事ばかりだ。でも、いつも、こんなつもりじゃなかったんだ。情念が溢れすぎて、コントロール仕切れなかったんだよ。俺だって大人らしく振る舞いたいんだよ!そもそも、大人ってなんだ。本当にいるの?151匹目のポケモンみたいなもんじゃないのか。所詮、虚像じゃないのか。

今作の監督、中村祐太郎は言う。
「でも、本当どうしようもないだけなんだけど、成長なんて時間をかけてするもんだし、結局人は、どうしようもないところに愛情が向いて、それはお互い様だし、スパッとするなんて、急がされるなんて勘弁だぜって話なんですよ」

そう、「アーリーサマー」は俺たちのどん詰まり感とむき出しの感情を優しく包含してくれる映画なんだ。

主題歌の「今出来ることをやるしかないさ、今出来ることはなんだろう」というフレーズが心をじんわり支えてくれる。他の野外上映作品に比べて、じめっとしていて鬱屈とした雰囲気の映画だ。でも、だからこそ、情けなくてどうしょうもなくて頭抱えているアナタにこの映画が染み渡っていく。

日程 9月17日 
時間20:00〜
会場

監督:中村祐太郎

1990年東京都大田区生まれ。多摩美術大学映像演劇学科卒業。
『ぽんぽん』(2013)『雲の屑』(2015)の両作品とも東京学生映画祭でグランプリを獲得。
『あんこまん』(2014) がMOOSIC LAB 2014で作品賞、男優賞、ミュージシャン賞の三冠を獲得。
その他、撮影を担当した作品として、スチャダラパー『中庸平凡パンチ』(2015)、えんがわ「おばんざいTOKYO」(2016)。
俳優としても活動し『TOKYO TRIBE』(2014) や『ディアスポリス-異邦警察-』(2016) 等に出演。
2016 / 53分
監督:中村祐太郎
出演:GON 川瀬 陽太 福本 剛士 打越 梨子 ほか
配給:UNDERDOG FILMS