キッズ・リターン

9月18日

キッズリターン001
©1996 バンダイビジュアル/オフィス北野

■作品紹介

学校に行っては問題を起こす18歳のマサルとシンジ。ある日カツアゲの仕返しに連れて来られたボクサーにノックアウトされたマサルはボクシングに魅了され、ジムに通い出す。だが才能があったのはなりゆきで入門したシンジの方だった。面白くないマサルは自分を助けたヤクザの強さに感動し、極道に入り、二人は別々の道を歩き始める。

■スタッフのコメント

僕は青春時代とは「『できる』と思っている自分の身の程を『身をもって』知る時期」だと思っている。そういう自分を振り返って次に活かすことが成長することだとも思う。北野武監督には珍しい青春映画だが、青春映画のマスターピースとしてしばしば名前が挙がる本作。そんな本作に描かれる青春に華やかさはない。青年たちは甘言にそそのかされてダメになったり、若さ故に出てしまった杭として叩かれたり、社会に出て働いた挙句精魂尽き果ててしまったり。しかもすべて周りの大人によって引き起こされた悲劇、潰えてしまった未来だった。そんな大人たちは変わらない。同じことを繰り返している。ゾッとするぐらいに。だからこそラストの台詞は僕らの胸を打つ。ヤセ我慢だとわかっているからこそ。もう子どもには、あの青春の頃には時間が戻らないからこそ僕らの胸を打つ。どん底だろうと、地位や名声があろうと、その精神さえあれば人生はいつまでも青春だ。

日程 9月18日 
時間18:15〜
会場

監督:北野武

ビートきよしと漫才コンビ“ツービート”を結成し、お笑いタレントとしてキャリアをスタート。83年、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」で俳優として注目を集め、89年「その男、凶暴につき」で主演も兼ねて、映画監督デビュー。「3-4x10月」「ソナチネ」「キッズ・リターン」などほぼ年1本平均で撮るごとに注目を集め、97年「HANA-BI」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、世界的な人気監督に。以後「菊次郎の夏」「Dolls」そして勝新太郎のキャラクターを自分流にアレンジした「座頭市」を発表。日本を代表する映画監督の一人となっている。
1996年/108分/オフィス北野、ユーロスペース
監督・脚本・編集:北野武
出演:安藤政信、金子賢、石橋凌、森本レオ、山谷初男、下條正巳、寺島進、大杉漣、芦川誠、平泉成
撮影:柳島克己
音楽:久石譲
配給:オフィス北野