映画のことを。 ~普段とは違う角度~

映画の魅力を伝える!このブログ。

早くも脱線(笑)、今日はわりと映画の裏側の深~い話をしようと思います。

1ヶ月前になってしまいますが、サイド・バイ・サイドという映画を観てきました。

 

みなさんは、今、映画の制作・上映が“フィルム”から“デジタルシネマ”への大転換期にあることをご存知でしょうか?

映画業界に携わっている方はもちろん、映画に詳しい方はご存知かもしれません。

 

映画は、19世紀後半に、アメリカの発明家トーマス・エジソンや「映画の父」と呼ばれるフランスのリュミエール兄弟によってその技術が生み出され、20世紀初頭に国際規格が設けられて以来、フィルムという媒体を通じて長年、制作・上映が行われてきました。

 

2000年代に入り、デジタル化という動きが映画業界においても活発になり、今までのフィルムカメラでの撮影からデジタルビデオカメラでの撮影へ、フィルムを切ったりつないだりして行っていた編集作業がPC画面での編集作業へ、上映用フィルムの焼増・現像がデジタルデータの複製へ、フィルム映写機での上映がデジタルシネマサーバー&プロジェクターでの上映へ、とほとんどすべての工程においてデジタル化が進み、現在も進行を続けています。

 

観客から一番近い位置から考えてみると、現在、全国各地にあるシネコンは、そのほとんどが完全デジタル化しています。単館の映画館や、シネコンの中でも客層に応じてフィルム映写機を残している劇場もあるかと思いますが、どんどんフィルム映写機は姿を消していっているのが現状です。

 

普段、完成されたものだけを観ている観客側からすれば、どっちでもいいかな~というのが正直なところですよね、きっと。

 

サイド・バイ・サイドでは、有名な映画監督をはじめ、撮影監督、スタッフが、このデジタル化という大きな問題についてそれぞれの思いを語っています。

 

私は、仕事柄、日々この作品で投げかけられている問題と向き合う毎日ですが、映画・映像業界に関わりのない人にとっても非常に興味深い話題に感じてもらえるのではないかな?と思いました。

 

普段とは違うの角度から映画に触れてみるのも、いい刺激になるはずです!

ライタープロフィール

Uga
Uga
高知県出身。横浜国立大学卒業後、映像関係の会社で働いています。
I'm just ブルーブルー。