【報告】自主製作映画いっぱい来てちびりそうになりましたとか、「ペタル ダンス」とか

自主製作映画のコンペティションですが、多くの皆様のおかげで約70作品ご応募がございました!!!

本当に皆様ありがとうございます!!!!

正直なところ「第一回目の映画祭だからそんなにこねーだろ」とタカをくくっていました笑。まさか、約70作品来るとは…全部観たら一日超えちまうぜ!!!

というわけで現在事務局内では嬉しい悲鳴をあげながら一次審査を行っております。

僕のグループは抱腹絶倒、腹筋を完膚なきまで叩きのめすコメディ作品が比較的多かった気がします。常時笑い声をあげていた僕らは他の班からきっと「こいつら何しに来てんだ」的な冷やかな目で見られていたことでしょう。

一日に数十作品観ますがあまり大変ではありません。むしろ映画大好きサブカルふぁっく少年の僕にとってはなかなか楽しい時間でした。

選考の詳しい様子はきちんと記事にする予定です。たぶん。

 

※写真は応募作品を我が子のように抱く当団体の代表。

 

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さて、懲りずに誰得映画レビューを行います。
今回の映画は4月から劇場公開がされている「ペタル ダンス」。

監督はCMディレクターとして知られる石川寛。「好きだ、」以来の7年ぶりの映画作品です。キャスティングはその「好きだ、」でも主演を務めた宮崎あおい、安藤サクラ、忽那汐里、吹石一恵とめちゃんこ豪華。

 

   画像はhttp://blogs.yahoo.co.jp/daityan_desuyo/13950132.htmlより引用

あらすじ

大学時代から友達のジンコ(宮崎あおい)と素子(安藤サクラ)は親友のミキ(吹石一恵)入水自殺を計り、危うく命を落としそうになったという噂を耳にする。真偽を確かめるべく、なぜか突然無職になった原木も加わり、ミキに会いに北の町へ向かっていくのであったが…。

 

いわゆる「ロードムービー」です。
女の子たちがドライブして、親友と再会してぺちゃくちゃ話しているのを見る映画です。
う~ん素晴らしい。

先述のように、「好きだ、」の石川監督と宮崎あおいという最強タッグが復活した、今作。
僕の中での期待値は振り切っていました。
特に伝説となったのは、「好きだ、」での瑛太と宮崎あおいの淡過ぎるキスシーン。

 

 

あ~やばい。何これ、甘酸っぱ過ぎるよ。書きながら見ちまったじゃん。最初の「お姉ちゃんが~」とか向こうを指差すポーズを一緒にしたりたわいもない時間を過ごしたあとの突然のキス…。そこら辺の童貞たちは一瞬で死に至っちまうわ!!!

このようにあたかも普通の高校生の青春1ページを見ているような感覚に陥るのは、石川監督の独自の演出方法にあります。

なんと脚本があるのにも関わらず、役者には印象だけ残してもらい台詞は覚えないようにしてもらうそうです。さらに本番でも台本は見せず、ほぼ即興に近い形で演技してもらうそうです。

今作でもその独自の作風は健在で、まるでドライブ中の女の子同士の会話を盗聴しているような気分でした。ちなみに今回はミキ(吹石一恵)とジンコ(宮崎あおい)らとの再会シーンまで、吹石一恵他の出演者と一切会えなかったそうです。

 

画像はhttp://news.ameba.jp/20130419-481/より引用

 

こんな優しい顔してるのに、どSなことするぜ…。

 

今作では「女性同士の人間関係の距離感」に焦点が当てられていた気がします。

親友が自殺に走ったことに対し、何ができるか分からないがとりあえず会いに行こうとしたジンコ(宮崎あおい)と、会いに行って果たしてどうするのかとジンコの行動に疑問を呈す素子(安藤サクラ)が対照的に描かれていました。その様子を厚木(忽那汐里)は突然姿を消した親友のことを傍観するという構図でした。

自分も傷ついた友達との距離感ってよく分からない。いつもよりそいつの背中が小さく見えて、どこか会話もちぐはくになります。

あと「好きだ。」と共通しているキーワードが「あの時伝えられなかった言葉」。言葉が感情に追い付かず、「あの時伝えられなかった言葉」が蓄積していく。そんな歯がゆい感情と言葉の関係も考えさせられます。

 

うまいことオチが見つかりませんがとりあえず宮崎あおい観に劇場まで行こうぜ!!

 

 

ライタープロフィール

Naoto Oshita
Naoto Oshita
自意識がスパークしているしがない会社員です。