野外上映作品紹介特集 1日目 (9/20):「いいにおいのする映画」「私たちのハァハァ」

開催まで一ヶ月を切り、いよいよ本番モード!そこで今回から当ブログで上映作品の簡単な紹介をしていきます!!

一日目(9/20)の野外上映のテーマは「subculture(サブカルチャー)」

既存の映画のフォーマットやカルチャーシーンに中指を立て、
規範から徹底的に逸脱し続けてやろうという気概に満ち溢れた作品をセレクションいたしました。

 

いいにおいのする映画

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監督:酒井麻衣
出演:金子理江/吉村界人/Vampillia/中嶋春陽
音楽:Vampillia

2015年/日本/配給:SPOTTED PRODUCTIONS

参加予定ゲスト:酒井麻衣監督

〈あらすじ・解説〉

夢見がちな少女レイは幼なじみの少年カイトが関わる謎のバンドVampillia”と出会い、ひょんな事から照明技師の道を歩みだすが…。ゆうばり国際映画祭でも特集が組まれた新鋭・酒井麻衣がブルータル・オーケストラVampillia”×金子理江(ミスiDグランプリ)&吉村界人W主演で贈る異色の青春ファンタジー。

〈スタッフコメント〉

第一回目のKisssh-Kissssssh映画祭にて「神隠しのキャラメル」で入選を果たした酒井監督が加太へ新作を引っ提げカムバック‼女子高生が夢と恋に奔走するという超王道のフォーマットに対して、酒井監督節とも言える可愛らしさと不気味さが混在するダークファンタジー色と、vampilliaの持つカテゴライズ不可能の奇怪な音楽が溶け合い、古今未曾有の作品になっている。また、主演の金子理江と吉村界人の現実離れした存在感は今作の役柄にジャストフィット!特に、ラスト10分は、そのエモーシャナルさによって貴方の腰は砕けるだろう。このくすんだ世の中の色彩を取り戻すのは夢や恋など現実を変容させる「魔法」であるということを思い知らされる。全編68分、ぼーっとしている場合じゃないぜ、青春の魔力にを括目せよ!

 

私たちのハァハァ

ハァハァ メイン

(C)「私たちのハァハァ」製作委員会

監督: 松居大悟
出演:井上苑子/大関れいか/真山朔/三浦透子/尾崎世界観
主題歌:クリープハイプ

2015年/日本/90分 配給:SPOTTED PRODUCTIONS

参加予定ゲスト:真山朔、井上苑子
〈あらすじ・解説〉

あたしたちの青春は、彼らの音楽がすべてだった!「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で上映され、「スカパー!映画チャンネル賞」と観客の投票で決まる「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞した話題作。クリープハイプのファンである田舎の女子高生4人組が、1000キロ離れた東京へ自転車で向かうロードムービー。クリープハイプの音楽がひたすら響く。

 

〈スタッフコメント〉

地元でそれなりに楽しく青春時代を送る女子校生たちが、好きなバンドの言葉をきっかけに、愛のデス・ロードに繰り出す。そこに待ち受ける現実・衝突・挫折。若さ故の勢いや、好きなことの盲信という負の側面を、甘やかし無しに容赦なく描く。でも、甘さのないところも含めて、クリープハイプの音楽を筆頭に「好きなこと全力でを追いかければ幸せになれるとは限らない。でも、追いかければ良いじゃないか。」という作り手の優しい眼差しが随所に光っている。エンドロールは象徴的。インターネットやSNSの不特定多数の暴力性や無責任さが全体に影を落とす不気味さよ。個人的には真山朔演じるチエのような存在を4人に入れてくるあたり流石だと思う。人が大人になるって、良くも悪くもこういうことかもしれないなとしみじみ思った。

 

ライタープロフィール

iwamoto
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都内在住大学生。東京生まれ東京育ちだけど、和歌山生まれの人たちの熱気に負けないように頑張りたい。